国際的に注目される「演劇教育」の効果

目次

(1)現代、重視されるスキルと演劇教育のつながり
(2)海外における演劇教育の認識:「生きる練習」
(3)国内の関心と文部科学省の認知
(4)こども演劇プロジェクトN.G.A.の独自プログラム

(1)現代、重視されるスキルと演劇教育のつながり

イー・ラーニング研究所が行った「こどもに必要な能力は何か?」という調査では、保護者の多くが「コミュニケーション能力」を上位に挙げました。その内訳として、「他者の気持ちを読み取る力」「自分の意図を表現する力」が特に強調されており、これらは演劇教育を通じて効果的に伸ばすことが可能とされています。
演劇では、役を演じる際に相手役との関係性を深く理解し、会話の流れや感情の変化に対応して表現する必要があります。日常生活や将来の仕事でも不可欠となる「状況を把握し、必要な反応を返す」コミュニケーションの基本が、演劇教育の過程で自然と身につくのです。
さらにこの調査から、「論理的思考力」「社会的スキル」「表現力」「積極性」「集中力」「意思決定」「粘り強さ」「実行力」などを評価している事実もわかります。
演劇の稽古や舞台公演は、台本の読み解きから役作り、グループでの話し合い、演出家や仲間との意見交換、シーンごとの動きや感情表現の工夫など、多様なステップを踏むことで進行します。各プロセスに論理的思考力が必要になるだけでなく、「チームとして成功を目指す」という目的を他者と共有し、それを実現するための社会的スキルが求められます。さらに舞台の上演という目標に向かう中で、こどもたちは集中力を高め、自分で判断しながら行動する意思決定力を養い、粘り強く取り組む力を育むのです。

「子どもの教育と将来に関する意識調査アンケート」調査概要
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2020年2月4日~2020年2月13日
調査対象:20代~50代のこどものいる親(男女)計224人
調査機関:イー・ラーニング研究所

(2)海外における演劇教育の認識:「生きる練習」

海外、とりわけ演劇教育が盛んなアメリカやヨーロッパの地域では、「演劇は生きる練習」という考え方が広く支持されています。たとえば、イギリスの小学校では「ドラマカリキュラム」が公教育に組み込まれており、コミュニケーション力や協調性、想像力を育む重要な科目として位置づけられています。
日常生活では味わえない多様な役柄を経験することで、こどもたちは自分とは異なる考え方や感情に触れ、他者理解を深めます。さらに他者を深く理解することで、それがより深い自己理解へと繋がります。
こうした国際的な事例を見ると、演劇教育は単に「舞台芸術を体験する」だけでなく、国際社会全体を見渡したときに欠かせない基本的スキルを習得するための重要な手段として認知されていることがわかります。演劇を通して育ったこどもたちが将来、必ずしもプロの俳優や女優の道を選ばなくても、コミュニケーション能力や主体性・協調性を伴う人材としてあらゆる分野で活躍できるのです。

海外の研究事例

National Endowment for the Arts (NEA)NEA 公式サイト
米国での芸術教育や演劇プログラムの統計・成果を多数掲載しています。特にNEAが公表しているレポート「The Arts and Achievement in At-Risk Youth」は、演劇教育を含む芸術活動における能力育成の効果、影響などを扱っています。

American Alliance for Theatre & Education (AATE)AATE 公式サイト
米国における演劇教育全般の推進団体で、演劇がこどもの創造力や自己表現力にどのように寄与するかなど、さまざまな調査報告を公開しています。

イギリスの学校教育における演劇教育カリキュラムDepartment for Education 公式サイト
英国の教育省 (Department for Education) が定めるカリキュラムや関連資料の中で、演劇教育の効果が言及されています。演劇を活用することで生徒の表現力やリーダーシップの育成に寄与している例が示されています。

(3)国内の関心と文部科学省の認知

近年、日本においても演劇教育への注目度が高まっています。少子化やグローバル化が進む中で、学校教育を通じて、こどものコミュニケーション力や表現力、論理的思考力、リーダーシップとフォロワーシップの力を伸ばす必要性が広く認識されるようになりました。文部科学省が提唱する「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の視点でも、演劇は能動的な学習の一環として効果が大きいと考えられています。 具体的な導入事例としては、一部の小中学校や高校の総合学習で演劇教育のワークショップが取り入れられているなどが挙げられます。文部科学省も教育の一環としての「演劇」の有効性を示しており、今後さらに演劇教育が注目されていくことが予想されます。

参考:文部科学省 コミュニケーション教育推進会議

(4)こども演劇プロジェクトN.G.A.の独自プログラム

こども演劇プロジェクトN.G.A.の演劇教育プログラムは、アメリカの即興テクニックやプレゼンテーションスキルと、ヨーロッパの舞台芸術・チームワークの表現力の両方が組み込まれた独自カリキュラムです。こどもたちが社会を生きる上で重要なスキルやマインドセットを網羅し、世界水準の演劇教育を受けられるよう設計しています。
舞台での表現に留まらず、論理的思考力・集中力・対人スキル・自己表現など、あらゆる場面で活かせる汎用的な能力を育みます。

プログラムのハイライト

即興力 (Improv Skills)

即興のエクササイズを取り入れ、瞬時の対応力や柔軟な思考力を養成。

話す力・対話力

舞台での表現だけでなく、日常や将来に役立つ「自信をもった発表力」を強化。

演劇基礎・応用

簡単な練習ピース台本から、オリジナルの現代演劇、古典演劇などを基盤にした舞台演出、リーダーシップとフォロワーシップ、チームワークの醸成。言語表現や身体表現の実践トレーニングを実施。

クラスによって教材やレッスン内容は異なります。

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こども演劇プロジェクトN.G.A.は、アメリカやヨーロッパの演劇教育のメソッドを融合し、日本のこどもたち向けにオリジナルで開発された他にはないカリキュラムが強みです。実績豊富な講師陣が、論理的思考力や表現力だけでなく、自信・集中力・コミュニケーション能力といった総合的なスキルを育むための指導を行っています。演劇の専門的なスキルはもちろん、将来どのような道を選択しても活かせる“強み”を得られます。レッスンや舞台公演を通じて、お子様が舞台上のみならず、日常生活でも主体的に活躍できる力を育みます。

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