こころ(2025)

これは 少年が“こころ”と出逢い“こころ”を知る、ひと夏の“こころ”の成長物語ー

  毎日は静かに過ぎていく。
  不満もない、不自由もない。
  けれどこの胸の奥で、
  言葉にならない「なにか」が、
  そっと目覚めようとしていた。

とある田舎町。
一学期の終業式の日、帰り道で少年は、見知らぬ不思議な子どもに出逢う。
その子どもは、どこか神秘的な雰囲気を纏い、孤独のまなざしでこちらを見つめていた。
少年は、気付けばその存在に、強く惹かれていく。

友との衝突と絆、家族のすれ違いと愛、得体の知れぬ将来への不安と期待。 小さな嘘、大きな後悔。 誰かを想うやさしさと、自分を守りたい気持ちの狭間で揺れる、心。 少年の“その夏”は、淡く、痛く、まっすぐに過ぎていく。
そして、彼ははじめて「こころ」と名のつくものを知る。

日本が誇る文豪、夏目漱石の代表作にして日本文学史に残る名作、『こころ』を原案に、現代の子どもたちの視点でスケールフルに再執筆された、魂の目覚めの物語。

公演概要

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